富士通の携帯PC事業部から独立しポラリス・キャピタルグループに株式譲渡されたFCNT社。

現在のARROWSブランドは同社による技術と名称を継続した商品ラインナップを展開しています。同社の製品は一部海外での生産も行われているようですが、販売は国内で展開するドメスティックモデルとなります。

何でこんなことを書き出すかというと、日本国内でしか流通しないスマホは、世界のデジタルマーケット中国深センでも新品のパーツ入手が出来ないモデルとなってしまいます。グローバルモデルで人気の高いiPhoneの場合は、コピーパーツも数えるとiPhone自体1台組み上げられるほどパーツが揃っているのとは雲泥の差で修理が難しいスマホになります。ARROWS以外にはシャープAQUOSや京セラもドメスティックモデルとなり民間独立系修理店では修理が難しい機種になります。

では、どのような修理を行うかというと、同機種の赤ロム（sim認識しない中古）や白ロム（sim認識の中古）から部品取りをして修理を行うことになります。この修理はまず優良な中古スマホの厳選調達に、必要部品の取り外しノウハウと手間の掛かる修理となります。

今回の修理はARROWS U801FJの全く画面が見えず、Touch操作も全くできない故障の修理を承りました。先ずお客さまのリクエストはデータの確保。メーカー修理ではファクトリーリセットされてしまい、データが消されてしまう事と修理期間が掛かりすぎるので諦めて当店にお出で下さいました。

ヒヤリングで、電話着信がある事やアラームが鳴ったとの事でしたのでデータの存在は確認してからの修理承りとなりました。

では、交換修理風景をご紹介いたします。

メーカー修理より豊富な修理メニュー

メーカー修理サービスよりメニューが多く、簡単受付で早く安く修理致します

カバーガレージ恵比寿で修理するメリット

申し込みはカウンター対面受付で手続き簡単
故障個所のみ修理致します
スピード修理
データそのまま
信頼の修理実績と安心作業品質
ご来店不要のオンライン郵送WEB受付も可能

※修理についてご心配なことは、ご来店のうえ対面にてご納得してからご依頼ください。

バックパネル取り外し

ヒートガンで熱を加え、両面テープの粘着力を落とし剥がしながらバックパネルを外します。両面テープに、はめ込み式の取付になっていますので、フック上の取り付けを破損させないように外します。

ブラケットの取り外し

基盤をカバーするブラケットをプラスねじ5か所を外し取り外します。巨大な放熱シートが覆っています。演算速度の上がったスマホの心臓部は熱によるパフォーマンスの低下対応は各社様々な工夫がなされています。マザーボードにつながる充電やスピーカーのケーブルとディスプレイケーブルにバッテリーにアンテナとイヤホンジャックのコネクターを外し、マザーボードを取り外します。

基盤の取り外し

放熱シートを破断させないように剥がしてからマザーボードを外します。マザーボード裏面には冷却グリスが均等に熱をシートに伝える様に多量に塗ってあります。防水仕様となった気密性の上がった内部は熱が逃げにくくなっています。組み上げ時も均等に熱伝導するように注意して組み立てます。

仮組が終わって通電チェック

今回は割れた画面のスワップにスリープボタンの調子が悪かったので、両箇所の部品を白ロム機から取り出して組付けます。全ての部品を組戻して仮組終了時にスイッチオン。全く表示認識できなかった画面が息を吹き返しました。この後バックパネルの接着していた残骸をきれいにクリーンアップして両面テープで取り付け直します。

修理完了後全て機能が戻ったかチェックしてお返しとなりました。

修理を終えて

当店はデータそのままでお返しの修理を行っています。今回もデータそのままで今まで通りに使える修理品質でお返しました。アンドロイドスマホは熱対策の放熱板や放熱シートにヒートシンクなどが多用されています。他店で修理してカメラが起動しないや温度計マークがついてシャットダウンしてしまうとの相談をよく受けます。何故ここに放熱シートがあるのかと、熱を逃がす先がどこかの構造を理解して実施することによって今まで通りに使える修理品質となります。これは経験とノウハウがなければできません。

カバーガレージ恵比寿は創業当初からアンドロイドスマホも修理してきました。経験と実績共にエリアナンバーワンです。他店で断られたスマホの修理も安心してご相談ください。