
修理概要と修理費用
| 当店での仕上がりと他店との評価 | 画面交換で直らないタッチ不良を基板修理で復活 |
| メーカー名 | Apple |
| シリーズ名 | iPad |
| 機種名 | iPad Pro 11インチ(第4世代) |
| 故障・不具合内容 | ICチップショート |
| 修理・作業内容 | ICチップ交換ハンダつけ作業 |
| 修理時間 | 3日 |
| 修理料金 | 55,000円(税込) |
修理の概要と背景
昨日まで普通に使えていたiPad Proが、朝起きて起動させたらタッチ反応しない… 強制再起動も試したが、うんともすんとも言わない動かせない…
そんな絶望的な状態に陥ったiPad Proの修理ご依頼をいただきました。 他店様やメーカーでは「基板故障のため修理不可(本体交換)」と診断されがちな重症ケースですが、当店ならデータも諦める必要はありません。
今回は、実際に当店で行った「iPad Proの基板修理(ICチップ交換)」の裏側を、工程写真とともに詳しくご紹介します!
受付時の状態と分解
今回お預かりしたのは、外見に目立つ傷や水没痕のないiPad Pro。しかし、液晶表示に指をあてても反応なしで、Appleペンシルも完全に受け付けない、操作負荷の状態でした。
新しい画面の仮付けを行っても反応がないため、原因が「基板(ロジックボード)」にあることは確実です。慎重に内部を分解していきます。
iPad Proの内部は、そのほとんどを巨大なバッテリーが占めており、メイン基板は中央に細長く収まっています。この細い基板を取り外し、さらに顕微鏡下でシールドカバーを外して、コンマ数ミリのパーツが密集する世界へとアプローチします。

サーモグラフィによる「発熱箇所(ショート)」の特定
基板修理の最初の難関は、「無数にあるパーツの中から、どれが壊れているかを見つけ出すこと」です。
ここで活躍するのが、目視では絶対に分からない熱を検知する「サーモグラフィカメラ」です。基板のメインラインに安全な電圧を微弱にかけ、異常な発熱が起きていないかをスキャンします。
スキャンした結果、特定のエリアが「40.8℃」まで急激に温度上昇しているのが確認できました。この熱を持っている箇所(あるいはその周辺のIC)がショートし、タッチ入力反応しない原因です。

顕微鏡下での超精密なICチップ交換作業
原因箇所が特定できたら、ここからは顕微鏡(マイクロスコープ)を覗きながらの職人技となります。
写真に写っているコネクタやチップは、どれも米粒より遥かに小さなものばかり。周囲の正常なパーツやプラスチック製のコネクタに熱ダメージを与えないよう、正確に熱をコントロールしながら作業を進めます。
- 故障した極小パーツをピンセットとハンダゴテ、ホットエアーを使って慎重に除去
- 古いハンダを綺麗にクリーニングし、新しいパーツを寸分の狂いもなく配置してハンダ付け
少しでもズレたり、隣のピンとブリッジ(接触)したりすれば一発でアウトになる、非常に緊張感のある工程です。 パーツ交換後、再度テスターとサーモグラフィで確認し、異常発熱が完全に消え、正常な抵抗値に戻ったことを確認しました。

運命の瞬間…見事にデータそのままで復旧!
基板を元のフレームに組み戻し、液晶パネルや各ケーブルを丁寧に接続します。 そして、充電ケーブルを挿して電源ボタンを押すと……
見事に「リンゴマーク」が立ち上がり、いつものロック画面が戻ってきました!
タッチ操作、充電機能、各種センサーもすべて正常。何より、お客様が一番心配されていた「大切な内部データ」やアプリの環境も、修理前と全く同じ状態のまま残っています。

まとめ:諦める前に当店の「基板修理」にご相談ください
一般的な修理店では、画面やバッテリーなどの「パーツ交換」までしか対応できないことが多く、基板そのものが原因の場合は「修理不可」と返されてしまうケースがほとんどです。
しかし、当店はAppleの「独立系修理プロバイダー(IRP)」としてのノウハウに加え、高度なハンダ技術を用いた基板のチップコンポーネント修理にも対応しています。
- バックアップを取っていない大切な写真や仕事のデータがある
- メーカーで「修理不可」と言われたが、どうしても直したい
そんなときは、諦めてしまう前にぜひ一度、当店の無料診断をご利用ください。確かな技術で、お客様の端末を救うために全力を尽くします!
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